狼と香辛料 6 (6) (電撃文庫 は 8-6)
2007年12月16日 読書この構図を一言で表す方法をロレンスは知っている。
それでも、それは口にはしない。
決して、口にはしない。
ただ、もしかしたら、ホロとの旅を本に記す時が
来たら、書き込むかもしれない。
分厚い本の、余白の片隅に、そっと。
という訳で、狼と香辛料読了、いと播きです。
さて、本編の感想を書く前に、作中に出てきた「数の合わない銅貨」についてちょっと思いついたことがあったので、忘れないうちにメモ。
買い付けが五十七箱で、輸出が六十箱。三箱分の差が出るとの事なんですが・・・。
ちょっと話がズレるんですが、推理モノにおいて意図的に荷物の数が変わる場合、その理由は大きく二つのパターンに分けられる気がします。
一つは、荷物そのものの数を誤魔化したい場合。
そしてもう一つは、荷物に何かを紛れ込ませたい場合。
今回はさてどちらのパターンだろう・・・と考えた時に、作中でコルが『箱の数が合わない理由を応用すれば、(銅貨を)簡単に盗めそうだったので』と言っていることから、荷物そのもの、つまり銅貨の数を誤魔化すことが目的だと当たりをつけてみます。
確かに、五十七箱分の銅貨を六十箱として売れば儲けが出ますし。
で、銅貨の数を誤魔化す為には・・・と考えた所で、ポイントは「大量の銅貨の枚数をいちいち数える手間を省く為、規格の揃った箱に規則正しく銅貨を詰めて、箱単位で管理している」ところ。
要は、規則正しく銅貨が詰まってさえいれば、枚数は気にしない点。
いと播きは今まで二度ほど自力で引越しをした経験があるんですが、大量の文庫本をダンボールに詰めた時と状況が似ている気がします。
実は詰め方によって、同じ箱なのに入る冊数が変わるんですよね、アレ。
例えば、平積みで入れるか、背表紙が見えるように入れるかとかで。
尤も、この入れ方をすると一目見ればバレそうな気もするので、例えば縦と横が微妙に違う寸法の箱を用意して、銅貨の側面が見えるように詰めた状態で買い入れして、一旦取り出して詰める向きを変えてから輸出、というふうにすれば三箱分誤魔化すことが出来るんじゃないでしょうか?
でもって、実は作中でロレンスが『寝相。向き。人数。』という単語で引っ掛かりを覚える描写があったり。
支倉センセが解答を書かれるのかどうかは不明なんですが、さて正解は如何に?(笑
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という訳で、「狼と香辛料」最新刊。
相も変わらずホロの可愛さは異常です。
わっちゃあ今は……
こうやって、下からぬしを見上げるのがな、とてもとても、楽しい
とか!・・・・・・・・とかッ!!(落ち着け
にしてもホロとロレンス。
もう明らかにらぶらぶ(死語)なのにも関わらず、表面上は「そんなことありませんよー?」的な感じを装ってるとか、これはひょっとして新手のツンデレか何かなんでしょうか?
ツンデレ×ツンデレで新ジャンルか?(ぉ
今回は、放浪少年のコルも話に加わって、この旅の終わりのカタチがうっすらと見えてきます。
賢く、実直で、純情なコルはホロのお気に入り。
決して支倉先生のショタ層を取り込もうという陰謀では無いハズです。たぶん(ぇぇ
新たな目標も出来、ホロとロレンスはケルーベへ。
もういっそエーブはスルーでもいい気がするんですが(ぇぇ はてさて、どうなることやら。
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