中学二年生の一年間で、人をふたり殺した。
 
 夏休みにひとり。それと、冬休みにもうひとり。
 
 武器はひとつめのときは悪意で、もうひとつめのときはバトルアックスだった。
 
 それであたしが思ったのは、殺人者というのはつくづく、少女には向かない職業だということだ。

 
 
 
 
ということで、『少女には向かない職業/ 桜庭一樹』↓読了、いと播きです。
http://www.tsogen.co.jp/np/detail.do?goods_id=3794
 
この「少女には向かない職業」はもともと新書(?)版だったんですが、文庫版として最近発売されてたのを↓の青い会社への出張帰りに発見して購入してみたテスト。
読んでみてつくづく思うのですが、もはや「桜庭文学」とでも言うべきか、こういう類の話はもう絶対桜庭先生にしか書けないだろうなぁ・・・と。
凶器が「冷凍マグロ」とか「バトルアックス」とか。
というかそもそも、少女じゃなくても殺人者は向かないよ!というかw そういう微妙にオカシイ設定を違和感無く、しかもその「微妙にオカシイ設定」のおかげで、本来とんでもなく悲惨でとんでもなくダークなはずの話をサラッと表現してしまうあたり、ホント凄い手腕です。
 
そして何よりも、この思わず背筋が凍りつくような鋭い視点。
一体、日々どんな生活をしていたらこんな世界が見えてくるんでしょうか・・・(冷汗
 
 
読み終えてみると、この「少女には向かない職業」は桜庭先生のひとつ前の作品「砂糖菓子の弾丸は撃ちぬけない」と対を成す作品のように思えました。
「砂糖菓子の弾丸は撃ちぬけない」は、ふたりの少女が出会い、世界の不条理に殺されてしまう話。
「少女には向かない職業」は、ふたりの少女が出会い、世界の不条理を殺し返す話。
 
ひょっとしたら、桜庭先生は「砂糖菓子の弾丸は撃ちぬけない」で殺されてしまった少女の魂を弔う為に、この物語を書いたのかも・・・とちょっと思ったり。
 
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○日常の話
 
昨日は仕事納めでした。
ていうか、事あるごとに飲みたがる社会人をなんとかしてください orz
くそぅ、昨日はサラッと定時で帰るつもりだったのに・・・。
つーか、基本的にいと播きは飲み会嫌いなんですよねぇ・・・。
会社関係の飲み会とか特に。
生まれてこの方、アルコールが旨いと思えた試しが無いし。
世の中には、「酒が飲めないと何が楽しくて生きてるのか分らない」というぐらいアルコール好きな人も居るみたいなんですが・・・。
んじゃ、酒が旨いと思えないいと播きは何が楽しくて生きてるんでしょうね?(苦笑
やれやれ。
 
そんな訳で、今日はあんまり動く気力も無く、地味に部屋の大掃除をしてましたよっと。
あらかた綺麗になったので、これで年を越せそうです。
さて、明日からの予定の準備をしないと。
 

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