量産型はダテじゃない! 2 (2) (富士見ファンタジア文庫 180-2)
2008年1月20日 読書 コメント (3)量産型。
それは個性無き雑兵。
大量生産により汎用性とコストのみを求められた、ただ無為に消費されるべき有象無象。
この作品は本来、主役機の影に消え逝くべき量産型に敢えて一石を投じた、衝撃の問題作・・・・・・・・という訳ではないかもしれませんが、とりあえず本屋に2巻めが並んでて思わず噴きました、いと播きです(ぇぇー
いや、このいかにも「やっちまった感」溢れるタイトルの本作、キワモノには大体乗せられてしまういと播きは思わず初巻を手に取ってしまい(微妙に失礼)、読んでみてえらく気に入ってたんですが、まさか続編が出るとは思ってもみなかったので・・・w
タイトルを見ると脱力するんですが、その実、中身はかなりの熱血。
そういえば、『太陽戦士サンササン』も脱力タイトル系でしたが、アレも実に良い作品でした・・・・・(しみじみ
ともあれ、『量産型はダテじゃない!』は旧時代のオンボロ量産型ロボット「ナンブ」が情けなく、でもそれ以上に熱く、ただひたすらに熱く活躍する物語です。
わずか14歳にしてアンドロイド工学と合金術学を修めた天才技術者・ヘキサが、人類の未来を切り開くべく開発した最新鋭戦闘用アルティメットドール(UD)・シュナイダーに、未完成だった右腕・グロリアスを届ける旅に出る所から物語は始まります。
撃墜される輸送艦、容赦なく迫り来る敵機。
絶望の淵に在ってなお、意思を曲げぬヘキサが決死の覚悟で起動したUD、それがナンブ。
まぁ、タイトルに量産型が付いてる時点で大体オチは予想できそうですが、それは置いといて(ぇー
しかしながら、物語全体に漂う『熱さ』はかなりのもの。
沈み逝く輸送艦ですら、やたらめったらカッコ良いですw
作者の方の世代的に奈須きのこ文学の影響を多大に受けてそうですが、ソレ系統の熱さです。
ただあるのは気合だけ、誰にも負けない気合だけ。
誇りを胸に、決意を胸に、一人の人形が剣を振るった。
守りたいという決意を胸に、剣を振るった。
この物語は、そんな名も無き量産型の、戦いの記録である。
サブキャラも熱いんですよねぇ。
個人的には『突破王』のくだりがお気に入り。
空を尽く地を尽く、全てを穿ち全てを破る。
彼を止められる者はなく、彼を防ぎきれる者もない。
故に突破王。幾多の戦場を乗り越えた過去の英雄が、今再び地上にて蘇る。
「慄くなよ機械人形。我が牙を前にして震えることなくかかって来い。そして――」
「――この突破王を相手にできることを誇りに思え」
という感じで、その続編の2巻め。
今回は燃え分は抑え気味でしたが、その代わりヱロい感じの巨乳白衣UDヲタクが出てきたので良しとします(いろいろ台無しだw
いやでも、巨乳は割とどうでもいいとして、「機械ヲタク少女」ってツボですよね?(ぇぇぇ
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○最近の購入物
・ロミオの災難/ 来楽零&さくや朔日
http://books.yahoo.co.jp/book_detail/31996660
これも良い作品でした。もうベタ過ぎる展開なんですが、だがそれがいい(ぉ
203ページめ万歳(何
・ザ・サード? 迷宮の街の忘れもの/ 星野亮&後藤なお
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ザ・サード新刊キタ━━━━(゜∀゜)━━━━ッ!!
もう新刊出ないもんだと思ってたwwwwwっうぇえうぇwww
・神曲奏界ポリフォニカ まぁぶる2/ 榊一郎&大迫純一&高殿円&BUNBUN&兎塚エイジ
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榊先生あいかわらず死にかけ・・・・・w
コメント
今度1巻買ってみよっかな。
なんですかその「太陽戦隊サンバルカン」のパクりみたいなタイトルは(笑
量産型〜はゲマ屋に並んでいるのを見て買おうか悩みましたが2巻だったのでやめました。タイトルに惹かれるんですけどね。
「量産型」面白いですよ。
ちなみにスーパーロボット系志向らしいです(ぉ
>ハニさん
閃煌魔術の父、サー・アンサー・サン教授騎士にあやかった由緒正しき名前らしいですよ?(何<太陽戦士サンササン
いやしかし、読み終えると思わず「爆裂ッ!」「光臨ッ!!」とか叫びたくなる良書ですた。