彩夏が、帰ってきた。
僕と過ごした日々の記憶を、すべて失くして。
という訳で、『神様のメモ帳』最新刊買ってきました、いと播きです。
もう、寝るのも忘れて読破してしまいましたよ。
やはり杉井先生は天才なのではなかろうか。
読み始めると止まらないw
主人公・ナルミとニート探偵団、そしてニート探偵・アリスを結びつけた物語の「はじまりの人」にして、『エンジェル・フィックス』事件の犠牲者である彩夏が、記憶を失くしたまま戻ってきたところから始まる本作。
失った記憶を一つ一つたぐるように、園芸部の活動を再開する主人公と彩夏。
そんな折、唐突に下される園芸部の廃部宣告。
自分と、そして彩夏の居場所を守るため、廃部の原因である園芸部の設立経緯の調査に乗り出す主人公。
園芸委員会。四年前の生徒死亡事故。小百合先生。そしてニート探偵団の――テツ先輩。
「ここには、ナルミがいる。探偵助手だ」
「目も利かず、耳も聡くなく、愚昧で、無神経で、どうしようもないほど魯鈍で、それでもたった一つだけ、ぼくにはできないことが、できる」
「きみなら、羽矢野薫子の改正案を現実としてどうにかできるかもしれない。ぼくは、そう言っているんだ」
ニート探偵・アリスをして「ぼくにはできないことができる」と言わしめる主人公への信頼もさることながら、ニート探偵団の結束の固さもアツいです。
「おれたちはニートだしね。現在しか見てない。昔のテツがどんなやつだったかなんて、知ったことじゃない。今のテツがそんなやつじゃないことだけは、信じてるよ」
「たとえばテツさんが殺人罪時効待ちで逃げ回っているなら、全力で援護する。テツさんがこれから人を殺そうというのなら、全力で止める。同朋というのは、そういうものだ」
物語の結末に明かされる真相。
それはどうしようもないほどに、冷たい奇蹟。
花で満ちた不思議な教室の生徒達がそうまでして守りたかったものに、思わず涙です。
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にしても、神様のメモ帳シリーズは岸田メル先生のイラストとのマッチングも素晴しいですね。
表紙でアリスが苺を食べてる理由も最初の方で明らかになりますし。
カラー絵の構成も、『探偵アリスの一日』というほのぼのな展開で、アリス可愛いよアリスと思わせておいて(ぉ 最後に今回のテーマにきっちり結びつけてある周到さ。
実に見事。
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追記:
○死者6人に…「人を殺すために秋葉原に来た」と加藤容疑者 秋葉原通り魔事件
http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20080608-00000929-san-soci
ぽつぽつと安否確認メールが来ましたので一応。
いと播きは↑の関係で昼過ぎまで爆睡してましたので、ピンピンしてますよ。
ある意味「神様のメモ帳」に助けられた・・・・w
自分の周りの人たちは殺されても死なないような人たちばかりなので、特に心配はしなかったんですが(ぉ
遺族の方々を代弁するほど傲慢ではないので、あくまでいちヲタクとしての立場から言わせて頂くと
ヲタクの聖地を侵した罪は万死に値する
と思います。
あとヲタク業界に影響が出ないこと切に願います(マスコミがなぁ・・・・・)。
コメント
くけけけけけけけけけけけけけけけけけけけけけ♪
まぁ、ひぐらし的な万死には賛成ですが(ぉ