――この世界の誰一人、見たことがないものが、あった。
 
 それは優しくて、とても甘い。
 
 多分、見ることができたなら、誰もがそれを欲しがるはずだ。
 だからこそ、誰もそれを見たことがなかった。
 
 そう簡単には手に入れられないように、世界はそれを隠したのだ。
 
 だけどいつかは、誰かが見つける。
 手に入れるべきたった一人が、ちゃんとそれを見つけられる。
 
 
    そういうふうになっている。

 
 
 
 
第1巻の冒頭で語られるこの言葉に、本編10巻という歳月を経て再び戻ってきました。
 
春。衝撃の出会い。
ラブレター。共同戦線。電柱キック。偽乳特戦隊。かぶせたティアラ。
エンジェル大河。くまサンタ。雪山の告白――。
超弩級ラブコメ、これにて終幕。
 
最終巻に相応しく、冒頭の実乃梨の語りからして既にカッコいいです。
 
 
 
 部屋に戻り、親友にメールを送ろうか。雪だよ、気づいてるか? すっごいきれい。ねえ、外を見てごらん。今なにしてるの。
 
 この雪は天からの贈り物なのかもしれない。素直になれない誰かさんたちを、ほんの暫しの短い時でも、あれこれ複雑な日常から隔ててしまう純白の天幕が張られたみたいだ。
 
 
 ならば降りたまえ、と両手をさらに凍える夜空へ伸ばした。
 
 
 口を閉ざし、目も閉ざし、メールも送らずに私はここにいよう。

 
 
この寒空の下、自分にとっても大切な誰かさんたちを想いながら佇むみのりんがカッコ良過ぎます。 
でもこの後にきっちりオチをつけるところがみのりんらしいですが(笑
 
 
これでもかこれでもかと言わんばかりのどん底に突き落とされながらもようやく辿り着いた場所から、前巻のラストで再び放り投げられてしまった竜児と大河。
怒涛の展開に目を離せず、一気に最後まで読みきってしまいました。
詳細は無論書きませんが、是非ともその目でこの超弩級ラブコメの結末を見届けて頂きたい。
 
とりあえず竹宮ゆゆこ先生は神作家として自分の中に刻み込みました。
これから毎日星座となったゆゆこ先生を見上げて拝むことにします。でも本からは出て来ないで頂きたい!(ぇぇ
 
 
それにしても大河。
あの手乗りタイガーが・・・・!
もう、なんというか・・・・・・・・・!
 
基本は変わらないんですが、なんというかアレでソレで破壊力が凄まじいw
読みながら常に身悶え。
これは無敵だw
 

コメント

舞羽 愁
2009年3月11日23:37

( ゜ω゜)ノ10巻読み終わったヨー
大河のセリフが脳内で強制的にくぎゅ変換されるよー。



うざっ(ぉい

いと播き
2009年3月14日21:41

くぎゅぅぅぅぅぅぅぅぅぅうううううう!!!!
 
でもたぶん、うざいのは舞羽さんのn(ry

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