実は大分前に買って読んでたんですが、何気に良著だったので紹介をば。
 
2000年代(2000年~2009年)の『萌える音楽』の総集編・記録誌的な立ち位置で、90年代末から始まり今日に至るまでに革命的な発展を遂げた『萌える音楽』を非常に分かりやすく解説・分析されてます。
いと播きは基本的に「批評誌」の類が大嫌いなんですが(批評家は自力で作品を生み出せないくせに、上から目線で何を偉そうに。と思うので)、本誌は限りなく実際のユーザーと同じ目線・立ち位置から書かれているので、実に説得力があり読んでて楽しいです。
目の付け所も秀逸。
表紙絵に「俺の妹がこんなに可愛いわけがない」のかんざきひろ先生を起用しているあたりも絶妙です。
先読みすぐるw
 
最初、「萌える音楽」というものにピンと来なかったのですが、冒頭の「萌える音楽は”萌える文化”から生まれた音楽」すなわち”美少女ゲーム関連楽曲”や”萌えアニメ関連楽曲”を中心に、声優楽曲、キャラソン、あるいはアニメ・ゲーム業界におけるシンガーの楽曲との定義で納得できました。
その前段階で「萌えとは何か?」ということにも触れられてたのですが、読んでて目からウロコでした。
「萌える」という感情をもちろんいちヲタクとして感覚的に理解はしているのですが、いざ言葉で表現しようとするとこれほどまでに難しいものもそうそう無いと思われます。
『「萌える」という言葉は、当初”好意を表明することが憚られる”対象に対して、”好き”や”かわいい”の隠語として使われはじめた言葉』であり『同じ趣味嗜好を持った”仲間”を探り当てるための合言葉』かつ『一般的ではないものにフェティッシュを感じてしまう背徳的意識を共有し、仲間同士の理解を深める”共犯関係”を演出するためのキーワードでもあった。』と解説されていて深く納得。
と同時に、「あぁ、中の人はガチでヲタなんだなぁ・・・」としみじみ(ぉ
個人的には、下手な学者よりよっぽど信頼出来そうだと思いました。
 
 
ちなみにいと播き自身の「萌える音楽」遍歴は、中学まではめぐさん一筋→高校で奥井雅美さん、栗林みな実さんを中心に拡張→大学でKOTOKOさん、I’ve、モモーイ&アンセブ→就職してからmilktubという流れなんですが、どうも萌える音楽史的には知らない内にど真ん中を通ってきたらしいw
自分的にはアンテナが鈍い自覚があるので、むしろ逆にアンテナの鈍いいと播きでも知り得るぐらい広まっていた、というのが正しいのかもしれませんね。
にしてもモモーイ、萌える音楽史的にも偉大な人物だったんですねぇ・・・・・。
語録として『萌えはロックだ』を是非とも収録しておいて欲しかったです。
 
あと、bambooさんと佐藤ひろ美さんの対談からものっそいラブ臭がする件(笑
もうホントに結婚しちまいなYO!w
 
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5/31追記:
 
ぎゃあ!
昨日、何の気なしに↑書いてたんですが、今日アキバでこのアニソンマガジンのイベントあるのー!?Σ(゜ロ゜)
13時からって、もう間に合わねぇ・・・・・・・・ orz
 

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