僕の思いつきと怠慢が些細に、
しかも形が歪んではいるけれど彼女の幸福の助力になればいいと祈った。
実感なんかなくて誰にも伝わらなかったとしても、五年後、十年後。
彼女がまだ世界の何処かで誰かに幸せを報告していたなら、
それだけで僕はこの運命に手の平を返し、感謝する。
僕の小規模なキセキ、読了。
いや、予想以上に良作でした。
電撃文庫MAGAZINEの付録として読んだ時から感じ入る部分はありましたが、そこから全く関係ない(ように見える)話に飛躍して、でも結局は名前も明かされない「彼」の小規模な奇跡が導いた結果だったという巧妙さ。
↑のセリフが読後によく響きます。
何かを残す事に意味を見出していたのなら、彼は確かに生きる意味を全うしたのでしょう。
登場人物が多いので相関図を書かないと分からなくなりそうですが、その中でも三白眼じゃない方の妹が実にいいキャラしてます。
というか、同作者の著作に登場する40歳の奇妙な冒険しそうな叔母さんが思い浮かんで仕方ありません。
由々しき事態。
でもセリフがいちいちカッコいいんですよねぇ・・・・・。
努力は万人向けで、万能じゃなくて、でも無能じゃないから。
だから、積み重ねることは確実な無駄とは限らない
三白眼の方の妹はツンデレ・・・というかツンドラ好きにはツボに入ると思われ。
罵倒具合がゾクゾクきます(ぇ
あと、舞台がなんとなく名古屋で、大学が中京大か南山大な気がしてならないのは自分が名古屋出身だからだろーか・・・w
ていうか入間先生、ひょっとして名古屋人??
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○本日の購入物
・すべての愛がゆるされる島/ 杉井光
http://www.bk1.jp/product/03195623
杉井先生の新刊という事で早速買ってきました。
とりあえずあとがきだけ読みましたが、要約すると「この物語はフィクションであり、登場する団体・人物などの名称はすべて架空のものです」ということ?(ぇ
・あきそら3/ 糸杉柾宏
http://www.bk1.jp/product/03145280
まだ読んでませんが、とりあえず限定版・通常版共にバカ売れしてましたw
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