神様のメモ帳〈5〉 (電撃文庫)
2010年5月20日 読書 コメント (2)みんな胸を張ってプレイしろ。
おまえたちがつけている背番号は、
すべて近鉄バファローズの永久欠番だ。
大阪近鉄バファローズが55年に渡る歴史に幕を下ろした2004年、梨田昌孝監督が最終戦を前に選手たちに言った言葉だそうです。
自分は特に熱心な野球ファンという訳でもないのですが、それでもこの言葉には心動かされるものがあります。
冒頭のこの言葉で始まる神様のメモ帳 第5巻。
例え近鉄バファローズという球団が無くなっても、そのいのちは形を変え、多くの球団とファンの中に今も息づいているように、『変わることはあっても消えてしまうことはない』というテーマの元に描かれている本作。
ホントかどうかはさておいて(マテヤコラ 流石の杉井先生でした。
いや、風邪で体調悪いにも限らずいと播きの睡眠時間をがりごり削るのは杉井先生の作品ぐらいですよ。死ねるw
短編集なので唐突に野球回だったりして、しかも表紙のアリスが実は大嘘であることが分かったりするんですが(ぇ 野球良く分からないにも拘らず燃えましたw
初代ミスタータイガースっパねぇw
あのタイミングでとか、もうこのカッコ良さには惚れるしかない。
というかアリス姐さんに惚れ直します。
主人公ナルミも、なんか主人公ばりに活躍してますね(ぇ
さりげに全話見せ場があるw
しかもこれでアリスキラーだというのだから、もうね・・・。
『泣き笑いの日常満載のニートティーンストーリー』に相応しい、非常に楽しめる珠玉の短編集でした。
この世界のほとんどは、大多数の人間にはどうでもよくて、
けれどごく一部の人間にとってはかけがえのない、そんなできごとだけで成り立っている。
だから、だれかの泣き声が、そのまわりの人々にまったく届かないことがある。
そんなとき、都会の空にじっと耳を澄ませて暇を潰しているやつらがいて、
たしかにその声を受けとる。ニートたちだ。
そうして僕らは、探偵をするのだ。
コメント
もうあれから6年になるんですか〜月日が流れるのが早いです。
2004年といえどもう6年前ですか・・・・・いやはや。