終わる世界のアルバム
2010年10月31日 読書 コメント (4)
ぼくたちの世界は、ゆるやかに終わろうとしていた。
人間は、なんの前触れもなく消えるようになった。
痕跡一つ残さず、周囲の人々の記憶にさえ留められず。
ただ、ぼくだけが、消えた人を忘れられずにいた
――写真を残すことによって。
~「NEET TEEN」より抜粋
http://blog.livedoor.jp/hikarus225/archives/51528326.html
(つДT)
うおぉぉ・・・・・・いやもうホント勘弁してください。
あらすじの紹介文で真っ先に以前読んだ『旅に出よう、滅びゆく世界の果てまで。』
http://27057.diarynote.jp/?day=20080309
を思い浮かべたんですが。
これは・・・・・。
『旅に出よう、滅びゆく世界の果てまで。』がまだ絶望的な状況の中でも救いのある物語だったのに対して、今作は容赦が無いです。
しかも作中に漂うこの雰囲気、おそらく杉井先生の大得意な分野だけあって、相乗効果で破壊力がハンパないです。
容赦なく心を抉られます。
終幕では杉井先生の意図通りに、エンドロールに合わせて"Knockin’ on Heaven’s Door"が聴こえてくるかのような美しさですが、もう余韻というか「マジカンベンシテクダサイ・・・・・orz」と呆然とするしか。
マックでホットコーヒー片手に読んでたんですが、読了後思わず放心してしまいましたよ。
恐るべし杉井先生。
ちなみにその後、我に返ったら隣の頭の弱そうなバカップルが外国のコンドームの話で盛り上がっててマジ死ねよと思ったことを付記しておきます。
コメント
念のためw
敢えて「どっちがお勧め?」と訊いてみたら、さてどうなるのかな?(何