傷物語 (講談社BOX)
2009年10月12日 読書 コメント (4)ネタバレ回避で原作読んでなかったんですが、傷物語のアニメ化は無いと踏んでちらっと立ち読んでみたらいつの間にか買ってました。
いと播きです。
いやー、流石に西尾維新御大ですな。巧すぎるw
読み出すと止まらないw
アニメ化物語の第一話冒頭で『ほんの数十秒で傷物語の内容を説明してのけた』と言われていた理由を理解しました。
確かに委員長ちゃんのパンチラが発端であり、かつ物語の全てでした。なんてこったw
あとアララギさん無双過ぎるw
あの委員長ちゃんに
「阿良々木くんに揉んで……揉んでもらうためだけにっ、がっ、頑張って、こんないやらしいおっぱいに、育てましたっ」
とか言わせるって・・・・・・・w
けしからん!いいぞもっとやれ!(ぇー
というか、化物語先に観てるせいでいちいちほっちゃんボイスで再生されて(ry
化物語では「つばさキャット」でさえ散々な扱いの委員長ちゃんでしたが、傷物語ではメインヒロインですな。
いや、メインヒロインは忍ちゃん?
というか、コレだけフラグを立てておきながら化物語ではガハラさんと××とか、もうアララギさんはいつ刺されてもおかしくないレベルだと思いますw
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○全く関係ないですが例のED
http://www.youtube.com/watch?v=t21jLhpwAc8
ちょwwwwwwwおまっwwwwwwwwwwwww
どうしてこうなったw
盛大に吹きましたw
この発想は無かったわ・・・・・・・・というか、常人には発想できないと思います。
そうか、あなたが神か。
さよならピアノソナタ(Encore pieces)
2009年10月7日 読書 コメント (2)だから、最初に報せるとしたら、
やっぱりこいつなんじゃないだろうか、と思う。
「ええと、あのね」
どんな顔をするのだろう、と少し愉しみに思いながら。
「結婚することにしたんだ」
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杉井先生は天才だと思います、いと播きです。
いやぁ、読了後に思わずPC立ち上げてブログ更新したくなる作品は未だかつて・・・・・・まぁ沢山ありましたが(オイ その中でも杉井先生作品はダントツな気がします。
後日談といえばともすると蛇足になってしまう危険性もあるんですが、本作に至っては全く問題なし。
ていうか読んで良かった。読後の心地良さがハンパ無いw
素晴らしいアンコールでした。
それにしても、あのまふまふが人妻ですか。
なんか可愛らしい事になり過ぎてて身悶える。
あと、千晶と神楽坂先輩はもう結婚しちゃえばいいと思います。女同士でも。
てか、神楽坂先輩カッコ良過ぎるんですがなんとかしてください。
だから、私はまた海を越える。
煙草とパイを買い、ヒッチハイクし、バスを乗り継ぎ、月が照らす広い野原を渡って――アメリカを探しにいくよ
このカッコ良さはなんなんだろう・・・・・・・。
惚れる。
というか、神楽坂先輩の中学時代の話がとても中学生とは思えない件(ぇぇ
それにしても、ホントに杉井先生そんなに売れてないんでしょうか。
とても信じられない。
電撃文庫なにやってんの!もっとがんばれ!!(ぇ
さしあたって続編で「さよならピアノソナタ curtain call」とかを希望します(ぇぇー
追記:
杉井先生のブログで作中の曲目紹介がされてました↓
http://blog.livedoor.jp/hikarus225/archives/2009-10.html#20091008
読み終わった後で更に楽しめるとゆー、まさに至れり尽くせり。
曲を聴いてたら思わず前巻まで読み返してしまいましたが、なんというかもう、やっぱり杉井先生は天才であるとしか言いようが無いw
「才能」の一言で安易に括りたくは無いのですが、あいにくこの凄さを表現する言葉を他に知らないので・・・。
あきそら 1&2 (チャンピオンREDコミックス)
2009年9月8日 読書 コメント (2)買ったら負けだと思っていたんですが。
買いました。
負けました(ぇぇー
いと播きです。
「ヱロ漫画よりもヱロい一般向け」とでもいうべき、もはや何がなんだか良く分からないジャンルの本作ですが。
とりあえずいと播き的には、
あると思います(ぇー
いいぞもっとやれ。
姉萌え万歳。
いやー・・・・にしても、「kiss×sis」も大概だと思いましたが、それを遥かにぶっちぎってますなコレはw
もうどう見ても完全にアウトなのにあくまで「一般向け」と言い張るその往生際の悪さに濡れるw
チャンピオンREDいちご歪みねぇ・・・・・w
絵が妙に琴線に触れるなぁ・・・と思ったら、キミキス漫画版の人なんですね。
かなり好み。
しかし、何でもアリの展開だなぁ・・・と思ってたら、2巻でいきなりの鬱展開・・・w
ちなみにいと播きはハッピーエンドが好きなので、そこのところひとつお願い致します(何
あと、作者の本名が自分と同姓同名な気がしてかなり嫌(ぇぇ
追記:
○ドラマCD見つけた
ttp://www.nicovideo.jp/watch/sm6882288
こwwwwれwwwwはwwwwwwwwww
どうみてもヱロゲです本当に(ry
謎のクオリティw
あらゆる意味で、よく作ったなぁ・・・コレw
あと最後のキャストコメントがなんか好き
まるでヱロくなったらじおn(以下自主規制
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○名古屋
実は土曜から今日までこっそり帰省してました。
盆休みをすっとぼけて置きたかったんですが、あまりに帰省の催促がしつこかったので・・・w
どうせほぼ自宅軟禁状態になるだろうと思ってどこにも連絡しなかったんですが、案の定。
というか、ただでさせ嫌々ながらも「これも親孝行・・・」と思い帰省したのに、あまつさえ妹とその彼氏の愛の巣を見せられるとかどんな仕打ちですかコレは・・・ orz
そういえば、あえてここに書いてませんでしたが、妹が近々結婚するそうです。
お相手は、2006年の春頃にここの日記に度々登場した例の彼ですが。
まさかこのタイミングで顔合わせさせられる羽目になるとは・・・・・・。
てか、別に同棲してるマンションの部屋とか紹介しなくていいっつーに。
トイレとか誰得。
なんか間違ってプレイの痕跡でも見つけてしまった日には、兄として居たたまれないよ!
察してください、妹よ。
そんな感じで。
なんかやたらめったら疲れる帰省ですた。
世の中はいと播きに厳しく出来てるらしい。。。
神様のメモ帳〈4〉 (電撃文庫)
2009年7月12日 読書『きみは雛村壮一郎のことを、なんにもわかっていない』
涙の予感をまぶたで押し潰そうとしたとき、アリスの手が僕の二の腕に触れる。
『あれはそんなに安い男じゃない。預かったものは、絶対に返す。ほら』
四代目こと雛村壮一郎率いる不良少年チーム・平坂組。
そのもう一人の創設者、平坂が戻ってきた。
5年の歳月を経て、平坂組を潰すために。
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神様のメモ帳最新刊読了、いと播きです。
いやこれは・・・・・最後の最後でまさかの。
全然気付いてなかったのでびっくりしましたw
杉井先生、孔明すぎるw
今回はアリス率いるニート探偵団の一員(?)、四代目にスポットを当てたお話。
毎度のことながら、エンジンのかかったニートのあまりのカッコ良さに鳥肌。
その才能を他に活かせよとつくづくw
でもまぁ、ニートとしてはこれで間違ってないんでしょうねぇ・・・。
かの宮沢賢治もきっとこう言ったことでしょう。
そういうニートに、わたしはなりたい。と(マテヤ
それにしても、神様のメモ帳のこの雰囲気が好き過ぎる。
物語全体に漂う、「月明かりの夜」のような空気。
それでいて、真夏の夜のようにジリジリとしたアツさを持ってるんですよねぇ。
冒頭に書いたセリフ以降のくだりとか涙出てきましたよ。
四代目と平坂が交わした、兄弟盃以外の大切なものとかも。
確かに目に見えるものじゃないですが、大切にしてるかどうかは直ぐにわかるという。実に秀逸。
ところで今回作中にバンドが出てきますが、きっとバンド名は「feketerigo」のハズ(笑
ヴォーカルはどうみても神楽坂先輩です、本当にありがとうございm(ry
あとで調べてみたら、確かにギブソンのレスポール使ってたw
あと今回、ナルミがアリス殺し過ぎる件(ぉ
意図せず口説き文句言って赤面させるのは必須スキルですよね。
アリス可愛いよアリス。
にしても、アリスのベッドで寝たり飲みかけのドクペ貰ったり洗濯物クンカクンカしたり(ぇ)やりたい放題し過ぎてて羨まし過ぎる。いいぞもっとやれ(ぉ
そういえば、神様のメモ帳シリーズのメインヒロインはニート探偵のアリスでもクラスメイトの彩夏でもなくラーメン屋店主のミンさんらしいですが(笑)、今回に関しては激しく納得。
というか、ミンさん出てきたら多分30秒ぐらいで解決してたw
なんというチートキャラww
アニソンマガジン 00年代「萌える音楽」総決算! (洋泉社MOOK)
2009年5月30日 読書実は大分前に買って読んでたんですが、何気に良著だったので紹介をば。
2000年代(2000年~2009年)の『萌える音楽』の総集編・記録誌的な立ち位置で、90年代末から始まり今日に至るまでに革命的な発展を遂げた『萌える音楽』を非常に分かりやすく解説・分析されてます。
いと播きは基本的に「批評誌」の類が大嫌いなんですが(批評家は自力で作品を生み出せないくせに、上から目線で何を偉そうに。と思うので)、本誌は限りなく実際のユーザーと同じ目線・立ち位置から書かれているので、実に説得力があり読んでて楽しいです。
目の付け所も秀逸。
表紙絵に「俺の妹がこんなに可愛いわけがない」のかんざきひろ先生を起用しているあたりも絶妙です。
先読みすぐるw
最初、「萌える音楽」というものにピンと来なかったのですが、冒頭の「萌える音楽は”萌える文化”から生まれた音楽」すなわち”美少女ゲーム関連楽曲”や”萌えアニメ関連楽曲”を中心に、声優楽曲、キャラソン、あるいはアニメ・ゲーム業界におけるシンガーの楽曲との定義で納得できました。
その前段階で「萌えとは何か?」ということにも触れられてたのですが、読んでて目からウロコでした。
「萌える」という感情をもちろんいちヲタクとして感覚的に理解はしているのですが、いざ言葉で表現しようとするとこれほどまでに難しいものもそうそう無いと思われます。
『「萌える」という言葉は、当初”好意を表明することが憚られる”対象に対して、”好き”や”かわいい”の隠語として使われはじめた言葉』であり『同じ趣味嗜好を持った”仲間”を探り当てるための合言葉』かつ『一般的ではないものにフェティッシュを感じてしまう背徳的意識を共有し、仲間同士の理解を深める”共犯関係”を演出するためのキーワードでもあった。』と解説されていて深く納得。
と同時に、「あぁ、中の人はガチでヲタなんだなぁ・・・」としみじみ(ぉ
個人的には、下手な学者よりよっぽど信頼出来そうだと思いました。
ちなみにいと播き自身の「萌える音楽」遍歴は、中学まではめぐさん一筋→高校で奥井雅美さん、栗林みな実さんを中心に拡張→大学でKOTOKOさん、I’ve、モモーイ&アンセブ→就職してからmilktubという流れなんですが、どうも萌える音楽史的には知らない内にど真ん中を通ってきたらしいw
自分的にはアンテナが鈍い自覚があるので、むしろ逆にアンテナの鈍いいと播きでも知り得るぐらい広まっていた、というのが正しいのかもしれませんね。
にしてもモモーイ、萌える音楽史的にも偉大な人物だったんですねぇ・・・・・。
語録として『萌えはロックだ』を是非とも収録しておいて欲しかったです。
あと、bambooさんと佐藤ひろ美さんの対談からものっそいラブ臭がする件(笑
もうホントに結婚しちまいなYO!w
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5/31追記:
ぎゃあ!
昨日、何の気なしに↑書いてたんですが、今日アキバでこのアニソンマガジンのイベントあるのー!?Σ(゜ロ゜)
13時からって、もう間に合わねぇ・・・・・・・・ orz
頼りにしてますよ――
彼はそう言って弟の頭を撫でた。
弟は彼の答えに、満足そうに笑ってくれた。
おそらくはもう長くない、残りわずかな時間。
最後まで嘘を吐き通そうと、そのときに決めた。
怒るのだろうな。
そう思うと、少し、おかしかった。
BLACK BLOOD BROTHERS最終巻、読了。
いと播きです。
またひとつ偉大なシリーズが幕を下ろしました。
たった二人きりの血族の吸血鬼の兄弟が、人間と吸血鬼の共存する場所『特区』に上陸するところから始まる本作。
自ら亡き後に弟を託すべき世界を見つけるために特区へ足を踏み入れた吸血鬼と、一人の若き調停員の出会いが、やがて人と吸血鬼の在り様を大きく変える世界の「脈動」へと発展していく、壮大なる吸血鬼サーガでした。
第一巻のラストでジローが語った
「さあミミコさん。案内して下さい。これから特区での日々が始まる。私にとって最後の――そしてたぶん、最高に楽しい日々です」
のセリフが、最終巻を読み終わった今、非常に感慨深いです。
「賢者イブ」の血統が背負う宿命。
ダークヒーローである吸血鬼モノの中でも、ピカイチの設定だったのではないでしょうか。
その結末を示したラストは実に見事でした。
読後に残る余韻はまさに「悪くない」と思わせるもの。
しばらく浸ってしまいました。
それにしてもBBBは男衆がひたすらにカッコいいですな。
基本、野郎はどうでもいいと思っている自分ですが(ぉ BBBは誰も彼もがカッコ良すぎて困るw
陣内ショウゴを是非とも自分の上司にして貰いたいw(ぉ
尾根崎会長でも可!(ぇー
そして後半は、もうずっとミミコのターン。
「野暮で鈍感なジローさん。せっかくの雰囲気が台無しになっちゃうから、いまから少しの間、何も言わずに黙っててね」
に身悶えw
調停員としての真価も発揮して、これはもう反則な域に居る気がする。
思えば、BBBは調停員・葛城ミミコが一から築き上げた絆によって紡がれた物語でもありましたね。
とまれ、実に良質な物語を読ませて頂きました。
あざの先生お疲れ様でした。
ところで、あとがきで書かれてたプロットでの続編はいつ出るんですかね?(ぇ
個人的には「美人だけど口の悪い黒衣の女吸血鬼」に期待大です(笑
電波女と青春男(2)
2009年5月10日 読書墓前で最初に伝えるべきことは、既に決めてあった。
それは私が、たくさんの人と別れながら、それでも今も生きていることの報告。
わたし、四十歳になった。
という訳で、『電波女と青春男(2)』読了。いと播きです。
いやもう巧い。
ただひたすらに巧い。
1巻を読んだときには明らかに単発型のお話だったので、書店で2巻を見かけたときは思わず噴いたんですがw
そうきたかー・・・・・・・・・・・・(しみじみ
今回のお話は一言で言うと『世界は広いようで実は意外と狭かった』みたいな感じ?(ぇ
前巻で半強制的に人間証明させられた「電波女」こと藤和エリオが、バイトをしたいと言い出して「青春男」こと主人公の丹羽真を巻き込む事から始まる今作。
王道ドタバタラブコメの導入を見せ掛けておいて、実はそれに付随する一連の流れが複雑かつ緻密に全て繋がっていて、しかも最終的にはずっと
作りこみがハンパ無い。すげぇ。
罠だと分かっていても叔母さんに思わず惚れそうになるのは、その作りこみ故じゃないでしょうか(決していと播きに年上属性があるからではないはず(ぇ
くどすぎる地の文(マテ)も、なんか2巻目にしてもう慣れましたw
そして(叔母さんはさて置くとしても)エリオ、リュウシさん、前川さんのヒロインズがいちいちツボ過ぎるw
とらドラ!でみのりんが好きな人はきっと、リュウシさん&前川さんに撃沈するハズ(ぉ
ブリキ先生の描く殺人的なイラストもストライクど真ん中ですw
カラー絵万歳!
P229でさりげなくガッツポーズしてる主人公の気持ちがもの凄く良く分かります(ぉ
まだ続刊するそうなので、期待大。
にしても、今の電撃は限りなく最強に近い位置に居るのではなかろうか・・・w
ブログに書きたい作品が多すぎて書き切れないw
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没頭し過ぎて夕食食べそびれたので、ちょっとコンビニでも行ってくるかなw
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とらドラ〈10!〉 (電撃文庫)
2009年3月8日 読書 コメント (2)――この世界の誰一人、見たことがないものが、あった。
それは優しくて、とても甘い。
多分、見ることができたなら、誰もがそれを欲しがるはずだ。
だからこそ、誰もそれを見たことがなかった。
そう簡単には手に入れられないように、世界はそれを隠したのだ。
だけどいつかは、誰かが見つける。
手に入れるべきたった一人が、ちゃんとそれを見つけられる。
そういうふうになっている。
第1巻の冒頭で語られるこの言葉に、本編10巻という歳月を経て再び戻ってきました。
春。衝撃の出会い。
ラブレター。共同戦線。電柱キック。偽乳特戦隊。かぶせたティアラ。
エンジェル大河。くまサンタ。雪山の告白――。
超弩級ラブコメ、これにて終幕。
最終巻に相応しく、冒頭の実乃梨の語りからして既にカッコいいです。
部屋に戻り、親友にメールを送ろうか。雪だよ、気づいてるか? すっごいきれい。ねえ、外を見てごらん。今なにしてるの。
この雪は天からの贈り物なのかもしれない。素直になれない誰かさんたちを、ほんの暫しの短い時でも、あれこれ複雑な日常から隔ててしまう純白の天幕が張られたみたいだ。
ならば降りたまえ、と両手をさらに凍える夜空へ伸ばした。
口を閉ざし、目も閉ざし、メールも送らずに私はここにいよう。
この寒空の下、自分にとっても大切な誰かさんたちを想いながら佇むみのりんがカッコ良過ぎます。
でもこの後にきっちりオチをつけるところがみのりんらしいですが(笑
これでもかこれでもかと言わんばかりのどん底に突き落とされながらもようやく辿り着いた場所から、前巻のラストで再び放り投げられてしまった竜児と大河。
怒涛の展開に目を離せず、一気に最後まで読みきってしまいました。
詳細は無論書きませんが、是非ともその目でこの超弩級ラブコメの結末を見届けて頂きたい。
とりあえず竹宮ゆゆこ先生は神作家として自分の中に刻み込みました。
これから毎日星座となったゆゆこ先生を見上げて拝むことにします。でも本からは出て来ないで頂きたい!(ぇぇ
それにしても大河。
あの手乗りタイガーが・・・・!
もう、なんというか・・・・・・・・・!
基本は変わらないんですが、なんというかアレでソレで破壊力が凄まじいw
読みながら常に身悶え。
これは無敵だw
こどものじかん 1 (1) (アクションコミックス)
2009年2月2日 読書 コメント (2)今アニメが放映中の『明日のよいち!』が面白そうだったので古本屋へ行ってみたら売ってなくてついカッとなってこじかを5巻までまとめ買いしてきた。
我ながらどういう心理が働いたのか謎。いと播きです(ぇー
誰か心理分析して下さい。
「こどものじかん」は実はアニメも観たことなくて(EDだけ観て『ハナマル☆センセイション』にハマったw)、なんかいろいろ凄いらしいという噂だけ聞いてたんですが。
どんな変態漫画なんだろう(マテ)とwktkしつつ読んでみたんですが・・・。
読んでびっくり、これイロモノ漫画の皮を被ったガチの学校教育漫画じゃないですか!
確かに、年端も行かない小学三年生のおにゃのこのパンツやらおっぱいやらがぽこぽこ出てきて、一見ロリ系の病気に罹ってる大きなお友達向けのヱロ漫画のようにも見えるんですが(実際、そういう面を狙っているとは思いますが)、一歩離れて先入観抜きに全体を見渡してみると、実は物凄くしっかりした学校教育(というよりは子育て?)の信念の元に描かれていることが分かります。
そしてその根底にあるのが、作中に登場する三人の女の子に『幸せになって欲しい』と願う作者の母性愛。
なんかコレ、ふつうに良書じゃないでしょうか。
こじかを敬遠してた人は、試しにちょっと騙されたと思って読んでみることをおススメしますよ。
あと、あんまり関係無いですが、作中の青木先生が何気に自分より年下で地味に凹んだ。
そうかぁ・・・・新卒で先生だったらそうだよなぁ・・・・ orz
青年のための読書クラブ 1 (Flex Comix)
2009年1月12日 読書 コメント (2)烏丸紅子の名は忌むべきものとして乙女の楽園の正史から抹消されてしまった。
だが、彼女はいたのだ。
たしかにいたのだ。
我々は、ほかの誰にもできぬ偉業を成し遂げ風のように消えた一人のズベ公、
烏丸紅子に敬意を表し、
一切をここに記すものである。
すげぇ・・・・・。
漫画版・青年のための読書クラブ読了、いと播きです。
原作が、今や直木賞作家・桜庭一樹先生でその漫画版という本作。
乙女の園・聖マリアナ学院で起こった、決して正史に残されることの無い抹消された筈の過去が記された『読書クラブ誌』と、その暗黒のクラブ誌を脈々と受け継いできた『読書クラブ』を辿るお話です。
各編毎に著名な戯曲をその物語のテーマに据えた短編連作集(たぶん)。
原作は未だ読んだことが無いのですが、物語全体に漂うこの雰囲気と話の展開、その恐ろしいまでの巧妙さはさすが桜庭先生と言うしかないですね。
歴代の読書クラブ部長の手腕には感嘆するばかり。
読書クラブ誌の執筆者がその時々の事件の当事者と深い関わりがあるのが(そしてその関わり方が)実に見事でした。
ペンネームもセンスあるなぁ・・・。
そして原作もさることながら、漫画のタカハシマコ先生の腕前も凄まじいです。
砂糖菓子の弾丸の時といい、桜庭先生の作品を漫画化する方々は凄いですな、ホントw
桜庭先生作品とか、あの雰囲気を漫画化するのはとんでもなく困難な気がするんですが、ところがどっこい実に見事に表現されてます。
なんという演出。
表紙一つとっても、本編のキーパーソンだけさりげなくカラーになってるとか(本編読むまで気付かなかったw)
これはまた、続きが楽しみな作品がひとつ増えたなぁ・・・。
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○電波女と青春男/ 入間人間&ブリキ
http://www.7andy.jp/books/detail/-/accd/32175054
続けて本の話ですが。
表紙がヱロかったので思わず手に取ったんですが(マテ 作者は『嘘つきみーくんと壊れたまーちゃん』シリーズの人だったんですね。
ヤンデレ分野は耐性が無く下手するとトラウマになりそうだったんで思いっきり敬遠球だったんですが、本作はヤンデレではなく電波女(と青春ポイントを稼ぐ男)のお話。
いや、それも大概ですがw
入間先生の作品は初めて読んだんですが、全体的にかなり装飾された単語が並ぶので慣れるまでは頭痛がしてました。
でも慣れると面白いですね、あと絵がヱロい(オイ
でも一番ヱロい絵が39歳の叔母さんだったとゆーのがちょっと切ない感じですが(ぉぉ
布団で簀巻きにされた美少女にロマンを感じさせてくれる良作でした。
字面だけみるとどうしようもなく猟奇ですが。
○最近の購入本
・とらドラ・スピンオフ!2 虎、肥ゆる秋/ 竹宮ゆゆこ&ヤス
http://www.7andy.jp/books/detail/-/accd/R0393854
大河が太る話(ぇぇ
竹宮先生は天才だと思いました。
なんか色々生々しかったんですが、ひょっとして竹宮先生の実体k(ry
・オオカミさんと洗濯中の天女の羽衣/ 沖田雅&うなじ
http://www.7andy.jp/books/detail/-/accd/32175050
うなじ先生が神過ぎる・・・・・!(中のカラー絵を見つつ
ホントは一冊一冊レビューっぽいものを書きたいところなんですが、このところ読書量が凄いことになっているのでとても追いつかない・・・・・w
好きな作品が増えたからとゆーのもあると思いますが、最近ラノベの発刊ペースが全体的に早まってませんか??
○日常の話
今日は読書以外殆ど何もしてない・・・・・・。
しいて挙げれば、夕食に入ったファミレスで正面が母&姉妹の親子連れで、手前に座った大学生ぐらいのお姉さんの方が腰がモロに見えてて最近の若い子はガードが緩いなぁと思ってたらあまつさえジーンズの下からあの魅惑の白いふにゃっとした柔らかそうな布地が見えててその素晴らしいサービス精神に心の中で二重丸を進呈したぐらいです。
ちなみにもし縞パンだったらハナマルを進呈してました。
ハナマル☆センセイション!(帰れ
さよならピアノソナタ〈4〉 (電撃文庫)
2008年12月7日 読書振り返らずに羽ばたいていけ、とぼくは祈った。
ぼくらは寄り添ったまま、海を越えて遠ざかっていく自分の欠片を、
ずっと見守っていた。
という訳で、「さよならピアノソナタ」最終巻読了、いと播きです。
なんか昨日、あのまま読破するまで眠れなかったので、生活リズムがおもいっきり狂いましたw
相変わらず恐ろしいまでの引力を持ってますね、杉井先生の作品は。
恋と革命と音楽の物語、最終章。
すべて読み終えて思い返せば、本作は杉井先生によって提示された、全四楽章からなる壮大な『ピアノソナタ』だったように思えます。
読後に感じる余韻は、まさに演奏会を聞き終えた感覚そのもの。
おもわずアンコールをリクエストしたくなりますが。
タイトルの「さよならピアノソナタ」は、ルートヴィヒ・ヴァン・ベートーヴェンによる作品81のa ピアノソナタ第26番変ホ長調「告別」を指すそうです。
かつてベートーヴェンが、戦火を逃れて疎開する友人のために作った曲。
初刊を読まれた方や音楽に詳しい方は既にご存知と思われますが、この「告別」には実は続きがあって、第二楽章は「不在」、そして第三楽章は「再会」なのだそうです。
故に『さよならピアノソナタ』。
この辺りのセンスも実に見事です。
最終巻でも杉井節は健在。
特に神楽坂先輩の漢っぷり(女性ですが)は異常w
「だって強豪フランスが相手だし、我が国は得点力に欠けるから、日本代表としては最初から積極的に前に出ようと思って」
「あのね、でも僕にはもう心に決めた人が二人もいるの」
「大丈夫。私は三人いたし、たった今四人に増えたところ」
強豪過ぎるw
そしてカッコ良すぎる台詞回し。
「ジョン・レノンだけはちがった。史上最も成功に近づいた革命家である彼は、まずそれ以前に音楽家だった。戦う前から、世界中が彼を見つめていた。
五百年、千年の後に、ミハイル・バクーニンやレフ・トロツキーの名がすべて忘れ去られても、ジョンの名前だけは残るだろう。なぜならね、本質的に、言葉だけでは人の心には届かないからなんだ。
言葉をほんとうに魂の底にまで至らせる方法は、たった二つしかない。
血を流すか、歌を流すか、だ。」
あと今回は、いつもナイスな言動の哲朗パパも妙にカッコいいですw
「あんまりよく聞こえねえだろうから、おれ、今からとんでもねえこと言うぞ! 親父が息子に言っちゃいけないせりふの、たぶんナンバーワンだ! 『おれみたいになるなよ!』」
セリフはダメダメですが、このシーンはちょっと震えた。
季節はめぐり、彼ら「フェケテリコ」の最後の冬がやってきます。
年末のライブに向けて練習を開始する主人公ナオミ、神楽坂先輩、千晶、そして真冬。
そんな中、真冬の身に起こる異変。
神楽坂先輩や千晶の交錯する想い。
「それで、あなたは見つかったの? ほんとうの願いごと」
心からの、願い。
「・・・・・わかんない」
「わたしは見つかった」
恋と革命と音楽の物語。
すべての結末は≪心からの願いの百貨店≫へ。
ベネズエラ・ビター・マイ・スウィート
2008年9月21日 読書 コメント (2)参った。
これはまた凄い作家が出てきた・・・・・。
表紙が『狼と香辛料』シリーズの文倉十先生で、しかもギター持った女の子とゆー、いと播き的にもう買う以外の選択肢が残されてない感じで購入したんですが(ぉ
引き込まれるように黙々と読み切った直後の感想が↑です。
いやもう、これはとんでもない・・・。
新人賞・優秀賞受賞との事ですが、さもありなん。
地の文からも滲み出る鋭い視点と独特の感性は、かの桜庭一樹先生と同質の才能を感じさせます。
間違いなく、並の人間には到達出来ない領域に居る。
・・・とか偉そうな事を書いてますがw、要するにそれだけ「凄い」と思ったという事で。
「だから本当にどうしようもなくなったら殺してほしいの」
人の記憶を食らう「タマシイビト」に殺されるためだけに存在する「イケニエビト」の少女。
その始まりはいつだったのか。
「タマシイビト」に殺されるとすべての記憶を失う「イケニエビト」の宿命が、過去を闇に葬り去ります。
適当なことを楽しそうに話せれば友達だと、私も昔は思っていた。つまり詐欺師は友達というわけだ。
そんな甘いルールは小学校を卒業するまでに壊されて、私は急遽、基準を厳しめにする。クラスの誰とでも仲良く話せる「いい人」という私のキャラは卒業式のタイムカプセルに埋めてきた。
誰とでも仲良く出来、それ故に誰ともつながっていなかった明海。
そんな自分を劇的に変えたあの夏の記憶が、とある同級生からの一本の電話で再び蘇ります。
『僕、女の子を殺したんだ』
「イケニエビト」を殺したという同級生の神野。
かつて誰ともつながりを持たない空気のような存在だったという彼の、信じられないような昔話を、しかし明海は受け入れます。
何故なら、彼女も昔「イケニエビト」を殺したことがあるから―――
という、かなりヘビーな導入で始まる本作。
殺したはずの少女が蘇るという、一見ホラーな展開であるにも関わらず、この物語は決してホラーにはなりません。
その根底にあるのは、約束と、願いと、そしてロック。
誰ともつながりを持たない神野と、世界とつながりを持たない「イケニエビト」の少女。
彼らが結成した二人きりのバンド『ベネズエラ・ビター』
二人が出会ったのは果たして偶然だったのか。
「イケニエビト」の少女が果たしたかった約束とは。
そして、明海と「イケニエビト」の少女の戦いの記録。
そのあまりに切なく、あまりに絶望的な戦いの果てに、彼女たちが手に入れたものとは。
数奇な命運を辿るこの三人の生き方はあまりにもロック。
物語全体のテーマとしてロックが据えられていますが、曲としてというよりはむしろ生き方としてのロックですね。
終盤の神野の行動はもはや壮絶。
ただ「タマシイビト」に記憶を奪われ殺されることを是としなかった彼らは、運命に異を唱えた正にロックンローラーだったと思います。
冒頭でも書きましたが、読後の感想はもう「凄い」としか書きようがないです。
これだけの才能を見せ付けられると、もはや感嘆を通り越して恐怖するしかない。
物語の雰囲気としては、桜庭先生の『砂糖菓子の弾丸は撃ちぬけない』や杉井先生の『神様のメモ帳』に近いものがあるので、両作品と波長の合う方は読んでおいて損はないかと。
物語の性質上、続編は出しにくいとは思いますが、次回作が出るなら是非とも読んでみたいですね。
とある飛空士への追憶
2008年8月3日 読書 コメント (2)本の題名は「とある飛空士への追憶」。
歴史にその名を刻んだ偉大な皇妃と、歴史の闇に消えた名もない飛空士。
ふたりが織りなす、ひと夏の恋と空戦の物語である。
http://item.rakuten.co.jp/book/5437288/
という訳で、『とある飛空士への追憶』読了。
いと播きです。
以前からa-park氏やういさんのとこで取り上げられ、あちこちの本屋でやたらめったら推されてたんですが、「べ、別に気になったりなんかしないんだからね!」とツンデレ的精神を発揮して読まずにいました(ぇぇ
しかしながら、新刊発売の谷間で読むものが無くなった事もあり、とうとう買ってしまったんですが・・・・・・・いや、これは見事ですな。
話の内容としては実にシンプル。
とある飛空機乗りがお姫様を載せて海を渡りました。
と、一文で説明出来てしまうほど。
しかしながら、そのシンプルなストーリーに思いも寄らないほど心を動かされます。
ロクな武装も無いのでただひたすら逃げ回るだけなのに、何故これほどまでに格好良いのか。
この物語の結末は確かにこれ以外は在り得ないはずなのに、何故これほどまでに胸を締め付けられるのか。
そして、何故これほどまでにファナが可愛過ぎるのか(ぇぇ
いや、実に見事でした。
あと、いと播き的にシャルルは終戦後空挺騎士団を退役してレヴァーム皇家で料理長をしていたに一票入れときます(笑
砂糖菓子の弾丸は撃ちぬけない 上 (1)
2008年3月16日 読書 コメント (2)砂糖でできた弾丸では子供は世界と戦えない。
あたしの魂は、それを知っている。
この鮮烈な言葉で締めくくられる原作『砂糖菓子の弾丸は撃ちぬけない』が発表されて早や数年。
今や直木賞作家となった桜庭一樹先生の、本作がターニングポイントとなったのはもはや疑いようが無い気がします。
当時、GOSICKから桜庭先生を知るようになったいと播きは、桜庭先生の新刊ということで嬉々として手に取った、このライトノベルという体裁に隠された、とても深く、とても重く、とても哀しい悲惨な物語に愕然とした記憶があります。
それと同時に、桜庭先生のとてつもなく鋭い視線に、いっそ恐怖と呼んでもいいぐらいの衝撃を感じました。
その漫画版『砂糖菓子の弾丸は撃ちぬけない』。
原作を持ってるのでまぁ買わなくてもいいかなと思ってたんですが、今日ちょっとパラパラと立ち読んでみて、気が付いたら上下巻とも買ってました。
いやありえないです。
結末を知っているのに、読んだ後で改めて放心状態にさせられるとかw
杉基先生も大概凄いですね(汗
原作を持ってる人は、読んでおいて損は無いですよホント。
主人公、海野藻屑。
上巻だけを読むと、ただの電波な女の子。
しかし下巻で明かされる衝撃の真実。
彼女の言動の意味する所を知った時、『ほんとの友達を探しに来たの。大事な友達。ぼくのためにすげーがんばってくれる、いい感じの友達』『山田なぎさ!あんただといいなっ』というセリフに隠された、おそらく本人ですら気付いていなかったであろう、ひどく切実で、限りなく純粋な想いに胸を締め付けられます。
これは、そんな砂糖菓子の弾丸を撃つ少女と、実弾を求める少女の、魂に刻まれた出会いと別れの物語。
旅に出よう、滅びゆく世界の果てまで。 (電撃文庫 よ 4-1)
2008年3月9日 読書 コメント (5)『もし、自分が居なくなった後、
世界に自分の痕跡を何一つ残せないとしたら、
どうしますか?』
名前を失い、色彩を失い、やがて存在自体を喪失していく「喪失症」の蔓延する世界。
既に自らの名前を失った「少年」と「少女」は、一台のスーパーカブと、一冊の日記帳を道連れに旅に出ます。
「……そもそもお前ら、一体どこまで行くつもりなんだ?」
「そんなの、決まってるじゃない」
くす、と少女が笑い、少年と顔を見合わせた。
「「世界の果てまで」」
それは、あるはずのない場所を目指すということ。
永久に辿り着かずとも構わないということ。
学校も家も捨てて旅に出た少年と少女は、自らの背負う逃れようも無い宿命を常に見つめ続けながらも、決して悲嘆に暮れる事無く、ただ前へ進み続けます。
「『後悔のないようにしろ』って言葉、あるじゃない?」
「うん」
「ばかみたい」
「そう?」
「どんな道を選んでも、少なからず後悔して、後ろを振り向きたくなる。当然じゃない」
「つまり大事なのは、いつまでも振り返ったままでいないこと」
「そういうことよ」
旅の途中で会社を辞めた「取締役」と「秘書」と出会い、仲間を失った「ボス」と出会い、世界を知らずに消えようとしている「姫」と出会います。
彼らは少年と少女にそれぞれ異なる何かを残し、少年と少女も彼らに何かを残していきます。
それは絆であったり、またあるいは仲間との想いの結晶であったり。
そしてそれらは少年と少女に刻まれ、日記に刻まれます。
たとえ旅の果てに答えが無くとも、旅の中に答えを探して。
明確に訪れるであろう、旅の終わりの時。
そこに「喪失」による別離しか無かったとしても、少年と少女は決して負けることはないのでしょう。
それこそが日記に隠された秘策。
決して、座してただ運命を受け入れるだけではない、強い意志を感じます。
そして、終幕での
『ねえ少年、旅に出る前……あの日の学校に戻れるとしたら、どうする? もう一度、三ヶ月かけてここまで来れる?』
の問いへの答え。
願わくば、少年と少女の旅がどこまでも続きますように。
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という訳で、毎度レビューっぽいものを書こうとして失敗します、いと播きです(吐血
いや、難しいですなw
ともあれ、タイトルと表紙に誘われて読んでみた本作、存外に良かったです。
何よりも、
いきなり登場する人力飛行機w
いや本当に不意打ちでしたw
ふつう出さないでしょう。
しかも妙に描写が細かいw
作者の方が人力飛行機経験者かどうかは微妙な所なんですが(少なくとも、実際に飛ぶ機体の設計経験はなさそうですが・・・)、経験者以外でこの部分の描写を楽しめる人はいるんでしょうか?(汗
ちなみに自分は、実は微妙に楽しめませんでした。
まぁ、自分の場合は設計・製作経験があるせいで、細かい描写が出る度に理論的・技術的に可能かどうか一々本気で検証してしまうせいなんですが。
ある意味職業病w
もっとこう、『へー、そうなんだー。』と素直に感心しながら読める方が良かった・・・orz
登場人物の人格が作中で結構ブレてるとか色々難点はあったんですが、それでも続きが出るなら読んでみたいと思うような良作でした。
とりあえず、「少年はね。私の物なの。んでもって私は、少年のものなの。だから、駆け落ちなんて絶対に有り得ないわ」が気に入りすぎた罠。
原付もあるし、荷物が乗るように改造も出来るので、だれか後ろに乗ってくれる少女を提供してくれないでしょうか・・・(遠い目
量産型はダテじゃない! 2 (2) (富士見ファンタジア文庫 180-2)
2008年1月20日 読書 コメント (3)量産型。
それは個性無き雑兵。
大量生産により汎用性とコストのみを求められた、ただ無為に消費されるべき有象無象。
この作品は本来、主役機の影に消え逝くべき量産型に敢えて一石を投じた、衝撃の問題作・・・・・・・・という訳ではないかもしれませんが、とりあえず本屋に2巻めが並んでて思わず噴きました、いと播きです(ぇぇー
いや、このいかにも「やっちまった感」溢れるタイトルの本作、キワモノには大体乗せられてしまういと播きは思わず初巻を手に取ってしまい(微妙に失礼)、読んでみてえらく気に入ってたんですが、まさか続編が出るとは思ってもみなかったので・・・w
タイトルを見ると脱力するんですが、その実、中身はかなりの熱血。
そういえば、『太陽戦士サンササン』も脱力タイトル系でしたが、アレも実に良い作品でした・・・・・(しみじみ
ともあれ、『量産型はダテじゃない!』は旧時代のオンボロ量産型ロボット「ナンブ」が情けなく、でもそれ以上に熱く、ただひたすらに熱く活躍する物語です。
わずか14歳にしてアンドロイド工学と合金術学を修めた天才技術者・ヘキサが、人類の未来を切り開くべく開発した最新鋭戦闘用アルティメットドール(UD)・シュナイダーに、未完成だった右腕・グロリアスを届ける旅に出る所から物語は始まります。
撃墜される輸送艦、容赦なく迫り来る敵機。
絶望の淵に在ってなお、意思を曲げぬヘキサが決死の覚悟で起動したUD、それがナンブ。
まぁ、タイトルに量産型が付いてる時点で大体オチは予想できそうですが、それは置いといて(ぇー
しかしながら、物語全体に漂う『熱さ』はかなりのもの。
沈み逝く輸送艦ですら、やたらめったらカッコ良いですw
作者の方の世代的に奈須きのこ文学の影響を多大に受けてそうですが、ソレ系統の熱さです。
ただあるのは気合だけ、誰にも負けない気合だけ。
誇りを胸に、決意を胸に、一人の人形が剣を振るった。
守りたいという決意を胸に、剣を振るった。
この物語は、そんな名も無き量産型の、戦いの記録である。
サブキャラも熱いんですよねぇ。
個人的には『突破王』のくだりがお気に入り。
空を尽く地を尽く、全てを穿ち全てを破る。
彼を止められる者はなく、彼を防ぎきれる者もない。
故に突破王。幾多の戦場を乗り越えた過去の英雄が、今再び地上にて蘇る。
「慄くなよ機械人形。我が牙を前にして震えることなくかかって来い。そして――」
「――この突破王を相手にできることを誇りに思え」
という感じで、その続編の2巻め。
今回は燃え分は抑え気味でしたが、その代わりヱロい感じの巨乳白衣UDヲタクが出てきたので良しとします(いろいろ台無しだw
いやでも、巨乳は割とどうでもいいとして、「機械ヲタク少女」ってツボですよね?(ぇぇぇ
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○最近の購入物
・ロミオの災難/ 来楽零&さくや朔日
http://books.yahoo.co.jp/book_detail/31996660
これも良い作品でした。もうベタ過ぎる展開なんですが、だがそれがいい(ぉ
203ページめ万歳(何
・ザ・サード? 迷宮の街の忘れもの/ 星野亮&後藤なお
http://www.7andy.jp/books/detail?accd=R0314737
ザ・サード新刊キタ━━━━(゜∀゜)━━━━ッ!!
もう新刊出ないもんだと思ってたwwwwwっうぇえうぇwww
・神曲奏界ポリフォニカ まぁぶる2/ 榊一郎&大迫純一&高殿円&BUNBUN&兎塚エイジ
http://www.bk1.jp/product/02950806
榊先生あいかわらず死にかけ・・・・・w
狼と香辛料 6 (6) (電撃文庫 は 8-6)
2007年12月16日 読書この構図を一言で表す方法をロレンスは知っている。
それでも、それは口にはしない。
決して、口にはしない。
ただ、もしかしたら、ホロとの旅を本に記す時が
来たら、書き込むかもしれない。
分厚い本の、余白の片隅に、そっと。
という訳で、狼と香辛料読了、いと播きです。
さて、本編の感想を書く前に、作中に出てきた「数の合わない銅貨」についてちょっと思いついたことがあったので、忘れないうちにメモ。
買い付けが五十七箱で、輸出が六十箱。三箱分の差が出るとの事なんですが・・・。
ちょっと話がズレるんですが、推理モノにおいて意図的に荷物の数が変わる場合、その理由は大きく二つのパターンに分けられる気がします。
一つは、荷物そのものの数を誤魔化したい場合。
そしてもう一つは、荷物に何かを紛れ込ませたい場合。
今回はさてどちらのパターンだろう・・・と考えた時に、作中でコルが『箱の数が合わない理由を応用すれば、(銅貨を)簡単に盗めそうだったので』と言っていることから、荷物そのもの、つまり銅貨の数を誤魔化すことが目的だと当たりをつけてみます。
確かに、五十七箱分の銅貨を六十箱として売れば儲けが出ますし。
で、銅貨の数を誤魔化す為には・・・と考えた所で、ポイントは「大量の銅貨の枚数をいちいち数える手間を省く為、規格の揃った箱に規則正しく銅貨を詰めて、箱単位で管理している」ところ。
要は、規則正しく銅貨が詰まってさえいれば、枚数は気にしない点。
いと播きは今まで二度ほど自力で引越しをした経験があるんですが、大量の文庫本をダンボールに詰めた時と状況が似ている気がします。
実は詰め方によって、同じ箱なのに入る冊数が変わるんですよね、アレ。
例えば、平積みで入れるか、背表紙が見えるように入れるかとかで。
尤も、この入れ方をすると一目見ればバレそうな気もするので、例えば縦と横が微妙に違う寸法の箱を用意して、銅貨の側面が見えるように詰めた状態で買い入れして、一旦取り出して詰める向きを変えてから輸出、というふうにすれば三箱分誤魔化すことが出来るんじゃないでしょうか?
でもって、実は作中でロレンスが『寝相。向き。人数。』という単語で引っ掛かりを覚える描写があったり。
支倉センセが解答を書かれるのかどうかは不明なんですが、さて正解は如何に?(笑
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という訳で、「狼と香辛料」最新刊。
相も変わらずホロの可愛さは異常です。
わっちゃあ今は……
こうやって、下からぬしを見上げるのがな、とてもとても、楽しい
とか!・・・・・・・・とかッ!!(落ち着け
にしてもホロとロレンス。
もう明らかにらぶらぶ(死語)なのにも関わらず、表面上は「そんなことありませんよー?」的な感じを装ってるとか、これはひょっとして新手のツンデレか何かなんでしょうか?
ツンデレ×ツンデレで新ジャンルか?(ぉ
今回は、放浪少年のコルも話に加わって、この旅の終わりのカタチがうっすらと見えてきます。
賢く、実直で、純情なコルはホロのお気に入り。
決して支倉先生のショタ層を取り込もうという陰謀では無いハズです。たぶん(ぇぇ
新たな目標も出来、ホロとロレンスはケルーベへ。
もういっそエーブはスルーでもいい気がするんですが(ぇぇ はてさて、どうなることやら。
人生はいつも準備不足の連続だ
2007年11月11日 読書人生はいつも準備不足の連続だ
常に手持ちの材料で前へ進む癖をつけておくがいい
―――エヴァンジェリン・A・K・マクダウェル
いつも準備不足なのに手持ちの材料が少な過ぎてどうにも前へ進めないダメ人間、いと播きです(挨拶
何故か唐突に↑のセリフが気になって、紆余曲折を経て古本屋で11巻だけ買ってきました(ぇー
ちなみに、『魔法先生ネギま!』の11巻です↓
http://blog.fc2.com/goods/4063635651/siganaihibino-22
もともとネギま!シリーズは全巻買ってたんですが、引越しする時にこっちに持ってこなかったんですよねぇ・・・。
14巻目からはこっちにあるんですが。
にしても、このセリフが出てくるのが何巻か分らないからって、わざわざ漫画喫茶行って全巻チェックしてから古本屋漁って買ってくるってどうなんだろう自分。
とりあえず、手近な距離にブックオフが無いNaritaは滅べばいいと思う。
・・・・・そこか?(ぇぇ
むしろ、最初っから普通に全巻買ってきた方が早かったのでは?
・・・・・・・・・。
え、ええと、とりあえずいろんな事には気付かなかった事にして(何)、さすが数百年の時を生きてきた吸血鬼は言葉に深みがありますね!(強引に
今までの自分の人生、振り返ってみても準備万端だった試しなんて一度も無かったような気がします。
いつも準備不足。
その中で、手持ちの材料の中で、いかに次の一手を打てるかによって、その人の真価が問われるのかもしれませんね。
いやしかし、コンスタントに面白い作品をつくり、しかもたまにびっくりするくらい深いセリフを入れてくるとか、赤松先生はどんだけ優秀な人なんだろう・・・w
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○さよならピアノソナタ/ 杉井光&植田亮
http://books.yahoo.co.jp/book_detail/31964841
『神様のメモ帳』シリーズの杉井先生の物語に、『烙印』シリーズの植田先生イラストということで即買いしてきました。
粗大ゴミ置き場から拾ってきたジャンク部品でオーディオを組むのが趣味とゆー、かなり共感の持てる(ぇ)主人公ナオと、天才ピアニストなのにエレキギターの超速弾きばかりしている良く分からないツンデレ(何)真冬と、ケガを転機に柔道からドラマーになった主人公大好き幼馴染の千晶と、民族音楽研究部部長にして革命家の神楽坂先輩が繰り広げる恋と革命と音楽をめぐる物語。
「レフ・トロツキーという男のことは……知らないだろうな」
「最後から二番目の革命家だよ。政争で僚友ヨシフ・スターリンに敗れ、メキシコに逃れ、世界革命の萌芽も見出せずに死んだ。でも、彼の不運は隣にスターリンがいたことじゃない」
「彼の不運は、隣にポール・マッカートニーがいなかったことだ。最後の革命家には――ジョン・レノンには、ポールがいた。幸運なことにね」
それはビートルズの『レヴォリューション』のイントロだった。ジョン・レノンが作った、革命の歌。だれにも届かなかった歌。
「だから、私の中で恋と革命と音楽は不可分なものなんだ。永続革命を推し進める力と、私だけのポールを探し求める力と、その想いを歌にして吐き出す力は、区別できない。少年の質問への答えはこんなところでいいかな?」
まだ途中読みなんですが、こういうセリフ回しが所々に散りばめられていて、実に良い感じです。
ちなみに、このちょっと哲学っぽいうんちくの後にオチがあるんですが、その内容が気になる人は是非本屋で確認を(笑
それでね、あたしがこの世の最後に見たのは、視界いっぱいに広がる眩しい空だった。
きれいだよねぇ、青い空は?
それじゃ。
さよなら、せかい。
迷信が真理であり、人の命さえ奪う事があった時代。
灰色に覆われた世界には不吉と崩壊の足音が満ち溢れ、恐怖に駆られた人々を魔女狩りへと追い遣った中世ヨーロッパ。
一方、高度に科学の発達した未来。
全ての謎は白日の元へと引きずり出され、科学と合理が追求された世界。
そして、『今』。
”少女”が存在する事すら赦されなかった過去、”少女”が滅んでしまった未来、そして「今」を生きる”少女”。
これは、三つの異なる時代・世界での”少女”をめぐる物語。
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正直、一冊の小説の中でこれほどまでに毛色の異なる三つの話を読むことになるとは思ってもみませんでした。
おかげで読みながら軽く混乱しましたがw
タイトルから受ける印象と読み初めがかなり違ってるので「コレは一体なんの話なんだろう??」と最初は思うんですが、読み終えてみると確かに一貫して”少女”の話でした。
『ブルースカイ』というタイトルも実に巧妙。
「――青い空を見たか?」というセリフも、別に何かの比喩という訳ではなく実はそのまんまだったりとか(笑
いやしかし、毎度思うんですが桜庭センセのこの寒気がするほど鋭い視点は一体どこで鍛えられたんでせうか・・・?(汗
まぁ正直な所、いと播き脳のキャパシティーを軽く越えてたので、かなり深く共感した部分も有ればサッパリ分かんなかったところもあった訳ですがw
とりあえず読み終えた後のこの衝動をメモっておかねばとパソコンに向かったものの、勢いでレビューを書こうとすると見事に内容が纏まらない罠(吐血
ううむ・・・。
当初は今日の日記は『神様のメモ帳』のレビューにするつもりだったんですが、作中に出てきた「たったひとつの冴えたやりかた」を本屋で立ち読みして『あぁ・・・完全にライトノベル脳な自分には文体とかがちょっと合わないなぁ』とか思いつつ脇をちらっとみたらたまたまこの「ブルースカイ」を見つけたとゆー訳で。
発売当初(2005年10月)に読まなかったせいで、作中に出てくる2007年4月10日午後12時47分55秒がとっくに過ぎててちょっと吐血しましたがw
か、鹿児島wwwっうぇうぇうぇえwwww
あとさりげにでてくるサンボマスターの歌詞w
もう片方の歌詞が分かんなかったのでググってみたら、浜崎あゆみの曲でした。
サンボマスターが分かって浜崎あゆみが分からないとか、かなり毒されつつあるなぁ・・・・w
イヴは夜明けに微笑んで
2007年1月22日 読書娘はその運命を嫌った。
何もしないまま消えていくわたしは、それではなんのために存在するのか
――少女は何か、この世界に自分がいたという証を残そうとした
『Keinez(赤)』・『Ruguz(青)』・『Surisuz(黄)』・『Beorc(緑)』・『Arzus(白)』――この五色を基本に、呼びたいものと同じ色の触媒を介し、名前を賛美し詠うことで招き寄せる「名詠式」。
その名詠式の学び舎、トレミア・アカデミーで赤色名詠士を目指す少女クルーエルは、理論上不可能とされていた五色以外の名詠式、『夜色名詠』を遣う少年ネイトに出会う――
ということで、「黄昏色の詠使い イヴは夜明けに微笑んで/ 細音啓&竹岡美穂」を読了〜。
http://www.kadokawa.co.jp/bunko/bk_search.php?pcd=200608000251
ファンタジアバトルロイヤルに載ってた短編が良さげだったのと、絵師様が『ぴよぴよキングダム』の竹岡美穂先生という事で思わず購入したんですが・・・・・いや、ヤラれました。
見事です。
いと播き的に「万能無限絶賛推進中」(ぉ)な関係もあるんですが、こう、『不可能なものに挑む』というのがかなりツボでした。
そして不可能なものに挑んだ少年と少女が、片方はその名を世界に響かせ、他方は人知れず消えていく。
でも実はその理由は・・・とか!(///▽///)
竹岡センセのイラストの破壊力とも相まって、実にいい感じになってました。
297ページ目とか大好きです。
ちょっと場面的にアレを思い浮かべましたが、アレも大好きなので全く問題ありません!(ぇぇー
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もうちょっと色々書こうと思ってたんですが、眠くなってきたのでまた後日w
・・・・・・・・・あー、てかそういえばまだ年賀状描いて(ry